ターボドライシステム(TDS)
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ターボドライ=多段旋回気流乾燥粉砕
(特許第6544672)
高速の渦流中で含水物を瞬間的に乾燥&粉砕します。
ターボドライシステム(TDS)は、野菜・果物・魚・肉などの含水食品類を瞬時に乾燥粉末化するシステムユニットです。
【特徴】
◇乾燥機と粉砕機の機能を1台で併せ持つので、製造工程が合理化できる。
◇原料処理能力は20kg/h以上なので、少量多品種生産に対応できる。
◇メンテナンス用の取外し窓があるので、清掃、洗浄、メンテナンスが容易で、品種切替が迅速で生産効率が良い。
◇乾燥粉砕の処理時間が数秒なので、熱劣化、熱変質が極めて少ない、高品質・高機能性のパウダーが製造できる。
◇ユニットがコンパクト(設置面積:約2m×3m 高さ:2m)
【乾燥粉砕原理】 TDS機能構成図を参照してください。
1) 適当な大きさ(5~10mm)にカットされた原料は、定量供給機によって熱風と共に機内中段に供給される。
2) 比較的に大きな粒子は落下して、リフトアップブレードで砕かれて、乾燥しながら気流に乗って上昇する。リフトアップブレードの周速は小さいので、ここでは荒粉砕と予備乾燥する。
3) 少し小さくなって気流で持ち上がるような大きさになったら、上昇気流に乗って粗粉砕ブレードに到達し、乾燥と粉砕が同時に急速に進行する。
4) 小さくなって乾燥が進んだ粒子は、微粉砕ブレードで最終粉砕されると同時に乾燥が進み、100μm以下の微粒子となる。粒子が細かくなると表面積が増えるので、乾燥と粉砕が同時に進行して瞬時に(数秒で)パウダー化する。速度が100~120m/sの旋回気流で粉砕(時速360km/h以上のトルネード気流中で粉砕)。
食品を乾燥粉末化することによって、様々なメリットがあります。
・水分が少ないので持運びが容易(常時携帯できる)。=輸送コストが安い。
・長期間保存できる=非常食になる。⇒市況変動を受けにくく価格が安定。
・他の食品に混ぜて摂取するのが容易なので、調理しなくても摂取できる。
・水分変動が殆どないので、栄養素が一定している。
・細かい粒子で細胞膜が破壊されているので吸収が良く生体利用率が高い。
・機能性成分が凝縮される。
しかし、乾燥粉末には以下のようなデメリットもあります。
1)粉状なので食品の食感がなくなる。
2)加工コストがかかる。
3)乾燥により、ポリフェノール、カロテノイド、ビタミンなどの機能性成分が劣化する。
このうち、1)、2)に関しては、パウダーである以上如何ともしがたい問題ですが、TDSは3)の問題を解決しました。
TDSでは瞬間的に乾燥&粉砕するので、食品中の機能性成分(ポリフェノール、カロテノイド、フラボノイド、ビタミン等)の熱劣化が極めて軽微です。TDSで製造した野菜パウダーは乾燥変色がないため色鮮やかで、それは機能性が豊かであることの証です。
弊社では、乾燥粉砕機(TDS-400)を東京都三鷹市に設置しております。粉末化の試作テストが実施可能ですので、お気軽にお問合せください。
【TDS-400仕様】
★処理物の種類:食品(野菜、果物、魚、肉)、食品加工品
※液状のものは処理できません
★処理能力: 原料20kg/h以上(原料水分で異なります)
★乾燥能力: 水分で最大20kg/h
★粉砕粒度: 平均粒子径 20〜100μm(調整可能)
ターボドライシステム導入について
---事前相談から運転指導、マーケティングまでフルサポートします---
1)ご相談受付(電話またはお問合せ)
2)ご相談内容ヒアリング(種類、処理量、事業環境等)
3)試作(原料10~20kg)
4)製品評価(栄養成分、細菌検査、機能性成分等)
5)設備計画と見積
6)お客様側事業化検討(マーケティング、FS、資金調達等)
7)ご発注
8)システムの詳細計画(付帯設備の仕様、機器配置等)
9)設備設置工事(電気工事、ガス工事、用水・排水工事)
10)試運転と運転指導
11)コンサルティング(製造技術、品質管理、販売等)